2013年御翼10月号その2

幸せな成功は結果ではなくプロセスが大事

 一般的に人は、物を購入する時に幸福と感じることがある。しかし、この「物を手に入れることによる幸福」を感じる期間には限度があると、松島 修氏は言う。
    欲しかった新車………………六ケ月
    欲しかった新築家屋…………一年
 この種類の幸福感に頼ると、幸福であり続けるためには、常に購入し続ける必要があり、資金が尽きてしまう。
(また人は、)「成功をするためには、目標を達成しなければならない」このような思考パターンに私たちは陥りがちです。これは、最終目標にたどり着いた瞬間から成功・幸福が始まり、たどり着く間は成功でもないし、幸福でもないという意味です。しかし、成功や幸福は、その過程すべてを含めて成功だという認識が大切です。つまり、成功に向けて歩み出した瞬間から、もう成功は始まっているわけです。別の表現をすれば、自分がどのような存在かを知るだけで幸福がスタートします。なぜなら、あなたは目的を持って神によって創造されたからです。
 ここで注意しておきたいのですが、神はその人の願いをそのまま叶えてくれるとは限りません。神は「何でも屋」や「便利屋」とは違います。私たちの欲しがるものを何でも無条件に与えるのではなく、本当に私たちに幸せをもたらすために価値あるものを、厳選してタイミングもピッタリ(ギリギリ)に与えてくれます。神は、私たちの限定されたわずかな知恵(実際には愚かさ)よりもはるかに深遠な知恵で、私たちに必要なものを与え、喜ばせてくれるのです。そして、最適なタイミングで与えてくれます。
お金にはひとつの特徴があります。それは、「持った人の力を増幅する」ということです。「貧乏な時には普通の人だったのに、お金を持ったとたんに人が変わってしまった」という話はよく聞きます。これは、お金が悪いからではなく、その人がお金を持ったために、悪い面が増幅されたということです。よい面を増幅させることも悪い面を増幅されることも、それはその人次第です。お金が問題なのではなく、それを管理する人の心が問題となります。
 お金がなくても、神が支えてくれるという体験。
 必要なものは、すべて備えられるという体験。
 与える者には、与えられるという体験。
 お金は必要な時に、必要なだけ与えられる体験。
 これらの体験から分かってくることは、大きなビジョンを持ち、それを成し遂げることができる人には大きなお金が与えられ、小さなビジョンを持つ人には小さなお金が与えられるということです。   松島 修『聖書に隠された成功法則』(サンマーク出版)より

 金も含めて、必要なものを必要な時にちょうど与えてくださる神により頼んで生きる楽しさを人は知るべきなのだ。
 神さまはピッタリのタイミングで与えてくださることが多いのは、人が自分の力ではなく、神によって物事を成し遂げさせていただいていることを忘れないためだと松島氏は言う。このような楽しさを体験できる歩みも、神を知る豊かな人生のあり方である。私たちは謙遜にイエス様の教えに従い、神の国でしか体験できない富を得て人生を歩もう。

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